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リトミックは、音楽に合わせて踊る遊びではありません

執筆者の写真: 久美子 加藤
久美子 加藤
10月5日
読了時間: 2分

リトミックって、音楽に合わせて体を動かす遊びですよね」

見学に来た保育士さんから、何度もかけられてきた言葉です。

悪気がないのは分かっています。傍から見ると、たしかに似ています。音楽が流れて、子どもたちが動いている。

でも、決まった振りを音楽に合わせて踊ることと、リトミックは別のものです。


振り付けとリトミックの違い

決まった振りを覚えて、音楽に合わせて踊る。これは振り付けです。先生が動きを決め、子どもはそれを覚えて再現します。

リトミックは逆です。音を聞いて、自分で判断して、自分で動く。

「歩いて」と言葉で指示するのではなく、音が鳴ったら歩く。止まったら止まる。動いているのは子どもの判断であって、先生の指示ではありません。

ここが、決定的な違いです。


だるまさんが転んだを、音だけで止める

分かりやすい例があります。だるまさんが転んだです。

ふつうは「だるまさんが転んだ」という言葉で止まります。これを、言葉なしで楽器の音だけに変えてみてください。

音が鳴ったら歩く。音が止まったら、その場で止まる。

やってみると、最初はうまく止まれない子が出てきます。言葉の合図に慣れているからです。でも数回繰り返すうちに、耳で聞いて止まれるようになっていきます。


育っているのは、聞く力だけではありません

このとき子どもの中で起きているのは、「音が止まった」という事実をとらえて、「だから止まる」と自分で判断する、という一連の流れです。

指示を待つのではなく、自分で聞いて、自分で決めて、動く。

繰り返していくと、ほかの場面でも同じことが起きるようになります。先生が何も言わなくても、状況を見て自分で判断して動く子が増えていきます。


明日、ひとつだけ変えてみてください

全部を音に変える必要はありません。

いつも言葉で出している指示を、ひとつだけ選んで、音の合図に変えてみてください。「集まって」の代わりに、いつもと違う楽器を鳴らす。それだけです。

最初は戸惑う子もいます。でもそれは、ちゃんと「聞いて考えている」証拠です。


保育士さん向けに、リトミックをオンラインでお伝えしています。自分で判断して動く力を育てる活動を、指導案と楽譜つきでお渡ししています。

 
 
 

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